会社の歴史

ブランドストーリー

OPITANO HISTORY

その昔、大航海時代に船乗りたちの道しるべとなり、つらい航海での心の支えであった南十字星。
オーストラリアの原住民・アボリジニ族は、その類まれなる感性をこの星に刺激されたという。
遥か古代から『母なる星』としてその存在をあがめ、それにまつわる逸話やアートを数多く残している。
南十字星への『憧れ』はアボリジニだけにとどまらない。オーストラリアの国歌や国旗にも登場するほど愛され、
世界中の人々が世界中の人々に感動を与えるその星は、不変の輝きを持ち続ける象徴なのである。

『OPITANO』は、南十字星をモチーフとしたスターマークをロゴに掲げている。

OPITANO発祥の地、西オーストラリアのマーガレットリバーでは、小さな子供たちがボディボードをおもちゃにし、
白髪の老紳士は日課のように、サーフボードを手に毎日海へ向かう。

ここでは誰もがゆるやかな時間を大切にし、与えられた自然の中で『人生』を楽しんでいる。


スポーツは競技であり、限られた時間や環境の中でどれだけ自分を高められるか、ということをパフォーマンスする場でもある。
しかしながら、根本にあるのはマーガレットリバーの住人のように『楽しむこと』。
これにつきるのではないだろうか。


すべての人々がスポーツを楽しめる、『HIKING SPORTS(ハイキングスポーツ)』を目指して。
そして、人生そのものを楽しめるように。

それが『OPITANO』に込められた願いである。


Desertdesign

オーストラリアの西・グレートサンディー砂漠に1940年にアボリジニ族として生まれたジミー・パイク。

ジミーは、オーストラリアの不毛な砂漠を「水(WATER HALL)」を求めて転々とする遊牧民として幼少期を過ごす。
この時期に経験した、古代からの伝統的な生活と、自然と共に広大な土地を感じながら過ごすことが、ジミーパイクの
アートの原点といえる。

「ドリーミング」とは、「神々が人間の世界を造りだした時代の出来事が、現在も続いており、それは循環を繰り返す。
人間も動植物とともに、その循環の一部にしかすぎない。」
という、広大な土地を遊牧しながら大地のおきてを学び、土地の一部になって生きるという、アボリジニ族の生活哲学。

アボリジニアートは、この哲学を、文学ではなく絵によって伝承している。
そのため、各絵にはそれぞれにストーリーや意味があり、お互いに密接なつながりを持っている。

ジミーパイクのアートは、オーストラリアの「神秘的な美しさ」「神聖さ」を西洋的に表現しているものが多い。
キャプテンクックがオーストラリアを発見してから200年足らずだが、アボリジニ族の歴史は5万〜6万年とも言われている。

そんな深い歴史と伝承の中で、ジミーのアートは生まれたのだ。

彼の特殊な芸術的才能は、デザートデザイン社のデイビット氏とスティーブ氏によって、見出され世に知られるようになった。

アボリジニ族の立場は、現在のオーストラリアで決して幸せだとはいえない。
古い生活を捨て、都会に暮らす人も多いと聞く。
しかし、その中でも「水」を求めて「限られた世界」を旅し、「生活哲学」を貫く人々がいる。

2002年にその生涯を閉じた、遊牧の芸術家・ジミーパイク。
彼のアートからは今も「人間と動植物とともに、その循環の一部にしかすぎない。」という声が聞こえてくるようだ。